経皮感作と食物アレルギー【パックスベビーは大丈夫?】
食物アレルギーと言ったら口から…
というイメージですが、実は皮膚からの方が感作されやすく、アレルギーを起こしやすいんだそうです!
こちらの記事では、経皮感作と食物アレルギーについて気になる情報をご紹介します。パックスベビーと茶のしずく石鹸の使用を検討している方は是非参考にして下さい。
経皮感作とは?
経皮感作という概念は、
2008 年に英国の小児科医 Lack医師が提唱した、二重抗原曝露仮説というものが始まりのようです。経口曝露は、本来あるべき免疫寛容を誘導するのであって、アレルギー感作は経皮曝露による影響が大きいという説です。
近年、アトピー性皮膚炎患者の角層バリアには障害があって、蛋白抗原が皮膚を通じて侵入しやすくなっていることが判明したそうです。他にも、いろいろな皮膚を経由しての蛋白抗原の感作(経皮感作)の事例が明らかになっているとの事。
第一の例がピーナッツアレルギーである。乳児や小児でピーナッツオイルを皮膚に塗布したり、環境中にピーナッツバターなどに由来する抗原があれば経皮的に感作され、ピーナッツを食べたときにアレルギー症状が起こる。第二の例は、記憶に新しい加水分解小麦を含む石鹸による小麦アレルギーである。小麦の抗原を含む石鹸を使用することによって、皮膚や鼻腔粘膜あるいは結膜を通じて感作され、小麦食品を食べたときに食物依存性運動誘発アレルギーを起こしたりする。
引用元:日本医事新報社
パックスベビーは大丈夫?
そこで頭に浮かんだのが、パックスベビーの事です。うちの子は、産まれてからずっとパックスベビーでスキンケアをしているけれど、パックスベビーシリーズは原料がマカデミアナッツ油なのでナッツアレルギーになるんじゃないか!😣と心配になりました。
すぐにホームページを見てみると原料のマカデミアナッツ油は食品グレードの精製度の高い脂を使用していて、アレルギーの原因となるたんぱく質が除去されている旨が記載されていました。 これを読んでホッとしました。
「絶対、大丈夫」ということはないけれど、一先ずは安心かなと…
うちの子の乳児湿疹やヨダレかぶれは、パックスベビーのオイルでみるみる良くなりましたから、これからも使い続けます!
茶のしずくは大丈夫?
第二の例は、日本でも経皮感作の存在を印象づけましたよね。覚えている方はいるでしょうか?
日本で経皮曝露が食物アレルギーを誘導することを臨床的に初めて証明したのが、この事例なんだそうですね。このような加工処理された食物成分でなくても、一定の条件がそろえば経皮感作による食物アレルギーは発症することもわかってきているようです。
下記がその条件。
表皮バリアの障害下に、食物抗原に繰り返し曝露される状況であり、小児ADに合併するFAにとどまらず、主婦や調理師のように手荒れした状態で食品を素手で調理する場合(職業性)や、食物成分を含有したスキンケア製品で美容的な施術をする場合(美容性)である。
引用元:日本医事新報社
私は当時、まさに悠香の石鹸(茶のしずく)を使用していました。幸い、私にはアレルギーと思われる症状はなかったですが… 在庫がたくさんあったので、電話して、ロットナンバーを調べて、返品して、とそんなやりとりがあったのを覚えています。
現在、悠香では(SSCI-Net)という医学会と産業界が連携して安全な商品提供につなげる取組みに、積極的に参加しているそうです。品質と安全性について力を入れているようですね。
アレルギー調査について
学会で発表される最新情報や学術論文などの内容の精査や、第三者機関におけるヒトの皮膚に対するテストなどを行っています。
引用:(株)悠香
とされているので安心して使用できますね。
ちなみにこの石鹸、私の肌にはとても合っていて、大変良かったです。ただ、価格がそれなりにするので今は使っていません。あのモチモチの泡が気持ち良いんですよね。
近年の食物アレルギー
食物アレルギーは、口から侵入した抗原が消化管で感作されて生じる、とされていました。近年は経皮感作によるものとする、臨床結果などの科学的根拠が蓄積されつつある中で、スキンケアによる食物アレルギーの発症予防の効果が期待されているそうです。乳児期にスキンケアをすることで、こうした抗原が入らないようにすれば、予防となると考えられているようですね。
- 参考文献 日本医事新報社 -
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